2006/09/19

カメラ熱も ついにここまで来たか!

「M42」という言葉をご存じだろうか。
「プラクティカ・マウント」、あるいは、「スクリュー・マウント」とも呼ばれる、カメラがまだMFの時代に一世を風靡したカメラ・マウントだ。
わたしの大好きなミノルタが 世界で初めて「AFカメラ-α7000」を発表して以来、 各社は競って独自のAF方式を編み出し、次々と新しいマウントを開発した。
一方このことにより、各社のマウントがそれぞれ独自なものとなってしまったため、カメラ本体とレンズは必ず同じメーカーのものにしないと装着できないということになってしまった。
しかしながらAF以前には、「スクリュー・マウント」と呼ばれる、ユニバーサル・マウントが存在していて、カメラ側とレンズがこのスクリュー・マウントを採用したものであれば、どのメーカーでも装着可能だった。
なぜかというと、カメラとレンズにはそれぞれ42ミリ径、ネジピッチ1ミリの雄ねじと雌ねじが互いに切られており(だからM42マウントと呼ばれるようになった)、ただ単純にカメラにレンズを「締め込む」だけだったからで、当然ながら絞りはレンズ側で行い、いわゆる「実絞り測光」と呼ばれる測光形式となる。
(のちには自動絞り機能のついたスクリュー・マウントのレンズも登場する)
そしてこのマウントを採用したメーカーは、冷戦時代の「東側社会」のメーカーがたくさんあり、なかでも東ドイツ、イエナで作られていた、「カール・ツアイス」は カメラ好きにはまさに垂涎の的のレンズである。
他にもツアイスやライカ製レンズをコピーしたロシア製レンズなどが安い価格で世界中に出回っている。
そして日本のカメラメーカーもこのM42マウントを採用したメーカーが複数あり、わたしの知っているものがペンタックスのSマウントと呼ばれるタイプのレンズで、レンズ名は、「TAKUMAR(タクマー)」と言う。

で、なぜ今M42マウントの話しをしたのかというと、実はこのマウントのレンズ、今あるほとんどのカメラに装着できることをいいたかったのだ。
わたしが愛用する α7Dは、ミノルタAマウント(現ソニーαマウント)なのだが、M42-αマウントという、「マウントアダプター(レンズアダプター)」を介せば、ほぼ問題なくM42レンズを装着できる。
もちろん絞り値や距離情報などをカメラ側に受け渡す術がないので まったくのマニュアル撮影になってしまうが、実際に初めて手に入れた、「SMC TAKUMAR 55/1.8」を付けてみると 測光はしているようで、絞り値をレンズ側で先に決めてから被写体にレンズを向け、シャッターを半押しすれば、適正露出かどうか教えてくれるので、カメラ側でシャッタースピードを合わせば何の問題もなく使える。

実際にα7DにTAKUMAR 55/1.8を付けてみた。
APS-Cなので、35ミリ換算では82.5/1.8というポートレートには丁度いい塩梅の画角になる。












レンズは非常に小振りだが、金属製の鏡体はズシリと重い。












なかなか男前じゃ!













今回オークションで手に入れたこのレンズ。
なんとたったの2K!
ほかにも数点ロシア製のレンズを手に入れるべく、ヤフオクでウォッチしまくりなのだが、いずれも3K~10Kまでで十分手に入りそうだ。
人気のツアイスでさえ、物にもよるが 10K以内で落札されているものもあり、しばらくM42沼に浸かってそうだ。。

次回は、試し撮りの様子をアップしますので、お楽しみに!(楽しんでるのは本人だけか!)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

そうそう、昔のレンズはピントリングが金属の削り出しでしたね。
古~いニッコールもこんなデザインでした。(^^ゞ